st.1 コンセプト設計 「戦場と競合」戦場は思わぬ場所にあったのだ。
こんにちは。
このブログは、飲食店経営者MOGUが、創業時のブログを振り返り「その通り!」とか「ちがーう!」などと突っ込みを入れるブログです。
お店をはじめる前に、コンセプトをきちんと設計しておくと、オープン後にどんなに迷ったり悩んだりしても、ブレのない経営を行うことができます。
お店を持つための目的、目標、ゴールは?どんな商品?どんな人に買ってもらいたい?どんなシーンで使われている?思いつく欲望を大きな紙に書き出して、ステップに合わせて整理してみてください。カレンダーの裏でもいいんですよ。(私はそうしました)(笑)
それでは、創業時のオリジナル記事へGO!
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事業計画書には事業テーマについて記述する欄はありましたが
コンセプトについて書く部分はなく、いきなり戦略について記述する欄がありました。
コンセプトが明確でぐらつきがない状態であれば、戦略は自然と
流れが出来てきますが、私の場合深掘りが足りないままになっているので
統一性に乱れが出はじめています。
そこで、もう一度1つ1つ丁寧に考え直してみて、コンセプトを導き出します。
今日は「戦場と競合」について。
戦場と競合というと競合店とお客さまを奪い合う様子が浮かびますが
視点をお客様の目的に移して、このように考えました。
『お客様が、ある目的で自店に来店されましたが
自店はあいにく臨時休業でした。
さて、お客様はどこに流れてしまうでしょうか。』
その行動範囲を戦場。
選ぶ可能性のある他店が競合。
とします。
①<お客様の目的:今日の昼食や夕飯の惣菜を買うことにある場合>
徒歩のお客様:歩いて3分の距離にあるスーパーY
自転車・車のお客様:1㎞先のデパートAの地下惣菜コーナーにある有名カフェのデリ
②<お客様の目的:プレゼント用、お祝い用としてお求めの場合>
徒歩のお客様:歩いて7分の距離にあるカフェのデリ。人気パン屋さん。
自転車・車のお客様:デパートA、または隣町のケーキ店・人気パン屋さん。
③<お客様の目的:お友達と軽いランチをしながらおしゃべりしたい場合>
徒歩のお客様:歩いて7分の距離にあるカフェ。
自転車・車のお客様:3㎞の距離にある人気カフェ
④<お客様の目的:ひと休みしたい場合>
徒歩のお客様:歩いて3分の距離にあるスーパーYで飲み物を買う
自転車・車のお客様:3㎞の距離にあるデパートA内のスタバ
目的別に見て浮き彫りにされた自店の戦場とは・・・
⇒ 徒歩:移動時間10分程度まで
自転車・車:半径3㎞程度まで
扱う商品が惣菜なので、戦場は他業界より狭い生活圏内になります。
そして、自店の競合とは・・・
⇒ スーパーY
近くの人気カフェC、隣町のカフェh
近くの人気パン屋さんp、隣町のパン屋さんd
ケーキ店
デパートA
であることがわかりました。
自店のテーマや強みが、「こだわり軸」の充実拡大であることは前述のとおりですが
次回は、この競合店達に真似できない独自の強みについて具体的に考えてみます。
<ここからは10年目の検証>
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なんと、、、
お客様の一番の目的は「クリスマスの夜に豪華なごちそうを買う」でした。
設計時にはとても思いつかなかった、季節の行事、イベントごとでの需要。
そうなんです。実はクリスマスに販売数がピークに達する商品だったことが
オープンしてからわかりました。
もし、これに気付いていたら、イートイン8割:テイクアウト2割でスタートせず、
テイクアウト9割:イートイン1割で始められていたはずです。
長い年月をかけて、やっと今売上比率が理想に近づき、それに伴って利益率が上がってきました。効率的なやり方になったってことですね。
なかなかの遠回りです。(;^_^A
お客様の目的、それを考える前に、あなたの商品はどんな需要がありそうですか?
どんな時に一番喜ばれますか?お客様が笑顔になっている様子を思い描いてみてください。どんな人が笑っていますか?
間違っていてもいいんです。
書き出してみましょう。
<余談タイムス>
世の中の変化に巻き込まれずに、足元の草を分けながら新たな一歩を踏み出すあなたはかっこいい。のだよ。
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