価格決めで誰かに遠慮していない?
こんにちは。
飲食店オーナー兼マーケターのMOGUです。
このブログは、私が飲食店を開業した時に書いたすったもんだブログ、「そうだ!お店をはじめよう」を振りかえり、これから開業しようと思っている方、経営で悩んでいる方に、激しく変化する今を乗り越えるメッセージをお伝えするブログです。
今日は、お店を経営するうえで、最も大切な「価格決め」についてお話します。一番最初に商品の値段を決めたら、そのあとで値上げをするのって、実はとっても難しいんです。
これは原材料の価格が高騰している今、実にリアルに店舗を襲っている現実です。
原材料費が上がった分だけ値上げすればいい。
それが、現実にはなかなか理解されないんです。
適正に値上げして、きちんとお客様に理解していただけるのは、
「ブランド力」があるお店だけです。
ブランド力=信用される力、とここでは考えます。
この店はうそをつかない。
そう思われていますか?と、自分に問いかけています。
値上げが受け入れられるポイントを整理してみると
・ブランドの信用度が高い
・初期設定の価格が適正であった。
・年月をかけて、物価が上がるタイミングで適正に値上げを行ってきた。
・お客様を説得するメッセージを発信してきた。
では、適正な価格の算出について紹介します。
10年前に書いたブログ「そうだ!お店をはじめよう」の記事は正解だったので
そのまま転記します。参考にしてくださいね。
▼ ▼ ▼ ここからは10年前に書いた記事
原価計算が終わり、メニューと価格設定を行いました。
飲食の原価率は30%と言われていますが
自店の場合は、少し高めに設定しています。
地域密着型小規模店の場合、大量仕入れができるわけではないので
原価率が少し高くなるのは必然だと思います。
▲ ▲ ▲ ここまで。
飲食店や食品価格は30%でほぼ正解でした。
現在の自店の原価率は32%。
これに人件費率30%、家賃光熱費ほか30%もろもろで、残るのは5%かなあ(;^_^A
これ、本当です。
もし、低価格の商品をたくさん販売しようと思うのなら
原価率は25%くらいに抑えたほうが無難ですし、高級店なら、原価率は
もっと高くても利益は残ると思います。
具体例で、もっと経験値に基づいた話をすると
1単位で作れる商品数=10個
1単位の原材料費1000円
1個当たりの原材料費=100円
原価率30%とすると、
1個当たりの売価=100円×3.3 = 330円 となる。
実は、この数値、間違いではないけど、見落としている点がある。
それは、ロス率。
10個全部売れると仮定してしまうと、1個でも残ると赤字になる。
現実的なロス率がわかるまでは、原材料費を10で割るのではなく
9で割ってみよう。
1個当たりの原材料費 1000÷9=111円
売価 111円×3.3=366円 となる。
この差額36円はかなり大きい。
この際、聞いてはいけない声がある。
それは、近くにいるスタッフの声。
「もっと安いほうが私は買いやすい」とか「値ごろ感が違う」とか。。
「原材料費が100円なのに300円もとるなんてぼったくりだ」とか
ありがたい意見だけれど、ここは聞いてはいけない。
誰かに遠慮していませんか?
自分の店は自分で守ろう。なのだ。
明日は、お得意様の新店オープンの日。
(うちは飲食店と食品の製造小売り、卸売りも兼ねています)
朝3時半起きでがんばります!
お店経営は超大変で超楽しい(^_-)-☆